看護師が感じる辛いこと6つと消化する方法

病気の人に寄り添う仕事として、ひと昔前には「白衣の天使」とも呼ばれていた看護師。

患者様や家族に感謝される事も多くやりがいがある一方で、人の命を預かる仕事だからこそ、一般企業での仕事とは違った辛いこと、大変なことが多々あります。

ここでは看護師さんが仕事をしている上で感じる辛いことを紹介します。

辛いことが多い仕事の中で辛さを消化させる方法も併せてご紹介します。
現在看護師として働いていて辛いなと思う方には共感できる内容です。

看護師の辛いこと6つ

常に緊張感のある現場

看護師は人の命を預かる仕事です。
勤務中のミスは許されず常に緊張感や責任感を持っていなければなりません。

一般的な仕事と比べてその精神的な重圧は大きいもの。
プレッシャーに押しつぶされそうになります。

一日仕事をしたあとの疲労感は比になりません。

命に関わるミス出なくてもミスをすれば落ち込みますし、自信を取り戻すのも一苦労です。

さらに、普段見ている患者さんの些細な変化にも気づける繊細さも必要です。
その小さな変化の気づきが命の瀬戸際になることも。

どんなにベテランになってもその緊張感・責任感からは逃れられないのは、辛いことの1つです。

閉鎖された空間の人間関係

看護師は基本的に病院内で仕事が完結する仕事です。
一般の会社のように異動や他の部署とのやりとりはなく、転職しない限り同じ人間関係がずっと続きます。

特に男女比で女性が多く偏っているため、やりにくさを感じている方も多いでしょう。

女性だからやりづらいというわけではなく、女性が多いということで起こる女性特有の問題もあるようです。

世代によっても考え方は異なります。
また、医師の性格も人それぞれで、全員が自分と合うわけではありません。

人間関係はどんな仕事でも悩みに上がるものですが、コミュニケーション必須の現場でギクシャクとしているとストレスも強いでしょう。

困った患者・患者の家族

入院している患者はナーバスになっているとは言え、看護師の対応にひとつひとつクレームを入れる人もいます。

医師の前ではそんな態度は出さず、看護師の前では威張るので、その大変さを訴えても信じてもらえないことも。

また、入院している患者の家族が過敏になり、看護師の対応にミスはないのにミスがあるのでは?と疑いをかけてしまうこともあります。

心配からくるものだと分かってはいても、要求の多さに困るものです。
家族を逆上させずに、納得させることも看護師の仕事です。

患者の死と向き合うこと

頻繁ではないにせよ、患者の死と向き合う場面は必ずあります。

生と死はいつも隣合わせで、昨日まで元気だった患者が急変して亡くなることも茶飯事です。
よくおしゃべりしていた親しみの湧いた患者ならなおさら、その死は辛く感じるもの。

逆に死への辛いという感覚が慣れてなくなってしまっては困ることでもありますが、何か自分にできることはなかっただろうかと、自問自答の日々は続きます。

後悔ないよう日々自分の仕事を全うするしか方法はありません。

自分の理想の看護と差があるとき

患者のためではなく、看護師の都合で患者への対応がおろそかになる場合はどうしても起きてしまうものです。

多くの患者を裁くために、1人の人に時間をかけられないということは頭では分かっていても、心が追いつかないものです。
そもそも看護師を目指す人は志が高いので、理想の現場とのギャップを感じると辛いと感じるのではないでしょうか。

長時間勤務・夜勤で体内時計が狂うこと

看護師の仕事は24時間体制です。
シフト制ではあるものの、業務が終わらず残業や長時間勤務になってしまったり、入ってしばらくすると夜勤は必ず割り当てられます。

昼間睡眠をとって夜に働くことは、身体的にも精神的にも辛いものです。
通常の勤務より体力も使いますし睡眠不足になる事も多いです。

変則的な勤務が体にも負担になりストレスがたまり生理不順などになってしまう女性も多いでしょう。

これから結婚や出産を考えている人なら、なおさら夜勤のある職場では続けていくのが厳しいと感じることも多いでしょう。

看護師の辛いことを消化する方法

人間関係が辛い場合はもう少し様子をみて判断する

人間関係のストレスはどんな職場でも必ずあるものです。
転職をしても新たに人間関係は築かないといけません。

もう少し様子をみて、本当に耐えられないと思ったら転職するのもありです。

同期や先輩に相談してみる

辛くなった時は1人でため込まず、同期や先輩に相談してみましょう。
特に同期は大変な時期を一緒に乗り越えた心強い仲間です。

また同じ職場で働く先輩であれば何か良いアドバイスをもらえるかもしれません。

自分の精神や体力の限界を感じ始めたら、思い切って休職・転職しよう

辛い仕事をこなして働くことは素晴らしい事ではありますが、本人の心や体が悲鳴をあげる前に逃げるのは大切なことです。

身体的にも精神的にもストレスを抱えたままだと良い事はありません。
1度体を壊してしまうのと元に戻るのには時間がかかります。

休職でも良いですし、職場自体を変えたいのであれば転職を考えるのも良いでしょう。

これは看護師に限らずどんな仕事にも言えますが、全てのことに満足できる仕事はありません。

しかし自分は何のために我慢をしているのか、やりがいなのか、お金なのかを考えたとき、辛いことに見合う満足感を得られていなければ、消耗するばかりです。

働き方は色々ありますし、看護師の中でも職種は様々です。

自分の人生をより豊かにするために休職や転職することはとても懸命なこと。

転職を考える人は是非こちらの記事も参考にして下さいね。

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まとめ

仕事は我慢するものではなく、自分を成長させてくれるものです。人生は短いもの。
お金や安定のために我慢している間にすぐに年をとってしまいます。

後悔のない人生を送るためにも、前向きに転職を考えてみてはいかがでしょうか。

writer:stcii