女性は、結婚を機に今まで続けてきた仕事を辞めるという方も少なくありません。
結婚を転機にして仕事を辞めるときは、会社側に退職理由「結婚予定」で退職したい旨を伝える必要があります。
女性の中には退職理由「結婚予定」というのに憧れている方もいるかもしれません。
今回は働く女性なら多くの方が通る道であろう退職理由「結婚予定」に関するお役立ち情報をご紹介します。
退職理由「結婚予定」は円満退社がしやすい
現職を辞めるときはできるだけ企業側と揉め事を起こさないようにしたいという方が圧倒的に多いです。
つまり仕事を辞めるときは、皆「円満退社」を望んでいるというわけです。
円満退社ができるか否かというのは、退職理由が大きなカギを握ります。
参考までに円満退社につながりやすい退職理由を下記に記載しましたのでご覧ください。
- 自身のキャリアアップのため
- 異なる業種、職種へのチャレンジのため
- 親の介護や家業を継ぐなど、家族を守るため
- 病気による健康状態悪化のため
- 結婚予定
円満退社につながりやすい退職理由は複数ありますが、そのうちのひとつに「結婚予定」があります。
退職理由の結婚予定についてですが、特に将来的に出産を控える女性が使いやすい理由といえるでしょう。
退職の理由が自身の結婚であれば、普段仕事に厳しい上司でも首を縦に振らざるをえません。
また、同じ職場の人たちも結婚予定と聞けば祝福してくれますので、職場の人間関係が良好な場合はなおさら円満退社につながりやすいといえます。
退職の旨を伝える時期ですが少し早いですが余裕をもって大体3ヶ月前くらいから伝えておくと引継ぎなども上手くいくので好印象でしょう。
退職理由にウソで「結婚予定」はあり?なし?
円満退社につなげるには本心であっても会社の悪口を退職理由にするのはおすすめできません(例:給料が安い・上司と合わないなど)。そのため、中には予定がないにもかかわらず、退職理由を「結婚予定」にできないかと考える方もいます。
果たして現職の退職理由をウソの結婚予定で通してよいものなのか?
これは結論から述べると、あまり推奨できる行為ではありません。
というのも企業によっては寿退社が決まったスタッフのためにお祝い会も兼ねたお別れ会などを開催する可能性があるからです。
このような会は非常にフランクな場になりやすいので、旦那さんのことや挙式の日程などについて色々と質問される可能性が高いです。一度結婚をすると報告した以上、もう後戻りはできないため、その後の状況によってはさらにウソを積み重ねていくことになります。
また上司や同僚との関係が良好だった場合は、個別でお祝い金をもらうこともあるでしょう。このようなとき、本当に結婚する予定があればありがたく頂戴できますが、ウソの結婚予定の場合は心の奥底から罪悪感が湧いてきます。
仮に退職後に結婚はウソだったというのがバレると、相手も「お金を騙し取られた!」という気分になるでしょう。これら複数の理由から、退職理由にウソの結婚予定は避けておいたほうが無難です。
どうしても円満退社につなげたい場合は、先ほどもご紹介した「キャリアアップのため」「違う仕事にチャレンジしたい」などを退職理由にするようにしましょう。
結婚後に仕事に復帰する場合、履歴書の退職理由は何と書く?
本当に結婚予定を理由に退職をした方の場合、数年間のブランクを経て新しい仕事に就くこともあるでしょう。
転職活動をする時に気になるのが、履歴書の退職理由の書き方です。
結婚で前職を辞めた場合は、退職理由はどのように記載すればよいのか?
ほとんどの場合、退職の理由というのは「一身上の都合により退職」と記載します。
しかし、結婚が退職理由のケースでは「結婚に伴い退職」と記載するのがベストです。
「一身上の都合」でも決して間違いではありませんが、企業側としては明確な理由が見えないため、場合によっては「前職で何か嫌なことでもあったのかな?」「前の仕事で問題でも起こしたのだろうか?」といった疑いをかけられてしまう可能性もあります。
これでは採用にも影響することが予想されますので、結婚退職が理由のときは「結婚に伴い退職」と記載するようにしましょう。
そうすれば退職のはっきりとした理由も分かり企業も安心します。
「結婚」が退職理由だとマイナスではないかと思う方もいると思いますが、基本的にはポジティブな退職理由になります。
近年は「結婚予定」を理由に退職する女性は減少傾向
ひと昔前の女性は結婚を機に退職というのが主流でしたが、近年は結婚後も仕事を続ける意欲をみせる方が増加傾向にあります。
特に結婚を理由に退職するのは勿体ないと考えている女性も多くいます。
厚生労働省が平成14年、平成24年に行った「独身女性の結婚後の就業継続意欲の状況」では、結婚後も仕事を続けると回答した女性の割合は以下のようになっています。
年 | 結婚後も仕事を続ける予定の女性の割合 |
平成14年 | 41.8% |
平成24年 | 44.6% |
【参考】厚生労働省「21世紀成年者縦断調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen17/dl/gaiyou.pdf
ご覧のように「結婚後も仕事を続ける」と回答した女性は、平成14年よりも平成24年のほうが多くなっています。
近年は不景気などの影響で男性だけの収入では、結婚生活を維持できないという世帯も増加傾向にあります。
そのため、現代の女性は、結婚後の仕事にも意欲をみせていると推測されています。
今の女性は結婚後の選択肢も幅広いですから、未来の旦那さんともしっかりと話し合っておくことをおすすめします。
もちろん退職理由「結婚予定」に憧れている女性は、結婚を機に仕事を辞めてもまったく問題はありません。
また、退職理由「結婚予定」は転職時にも使える方法ですので、結婚生活と仕事を両立させたい方は完全に仕事を辞めるのではなく、転職という選択肢も視野に入れておきましょう。
まとめ
今回は円満退社につながりやすい退職理由「結婚予定」に関するお役立ち情報を解説しました。
現在、バリバリの現役で働いている女性も結婚を意識する男性が現れると、結婚後の生き方を見直す必要も出てきます。
このようなときに退職理由「結婚予定」で仕事をやめても問題はありませんし、結婚後も今までと変わらず仕事を続けるのもよいでしょう。
ひとついえるのは退職理由の結婚予定は、企業側と大きく揉めるケースがほとんどありません。
そのため、将来的に今の仕事を続ける気がないという方は、素敵なパートナーを見つけたあとに退職理由「結婚予定」で辞めるのは有効な方法です。
ただし、ウソの結婚予定はバレる確率が高いなど、リスクが高すぎるため、結婚を理由に退職するのは本当にその予定があるときだけにしてください。
退職理由「結婚予定」に疑問を感じている女性は、ぜひ参考にしてください。
writer:H・M